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リサイクル対応型印刷物について

投稿日時:2017-09-19 14:21:56

リサイクルによる再生紙の利用は、今では当たり前のこととなっています。家庭用ごみでも再生に適した雑がみは別途で無料回収している自治体も多く、なじみ深いものとなっていることでしょう。しかし、雑がみが全ての紙製品を回収できないのと同様に、リサイクルにも適しているもの、適していないものがあります。

リサイクル対応型印刷物は、リサイクル適正に優れた資材のみを利用して作られた印刷物です。ランクAとランクBに分かれます。ランクAの印刷物は、インクや加工などがリサイクルの阻害にならず、新聞やチラシ・雑誌などの印刷用紙として再び活躍させることができます。ランクBのリサイクル対応型印刷物は、印刷用紙には向きませんが、ダンボールなどの梱包資材やパッケージ用の板紙などに再生可能です。

リサイクル対応型印刷物には、リサイクル適正マークの表示をすることができます。リサイクルの疎外となるホチキス止めやカーボン紙などの特殊加工をしているもの、昇華性インキや芳香性インキなどの一部の特殊インキを使用した印刷物には、リサイクル適正がありませんのでマークの表示もできません。

再生に適したインク、印刷手法が使われることにより、より多くの紙資源が再生に回せるようになるでしょう。